ウクライナ戦争:WFPによる3か月以上にわたる食料支援

ウクライナ

一度だけWFPに寄付をしました。

1000円。

僕の限界金額です。

すると、ウクライナ紛争国連WFP緊急支援活動 ご報告という冊子をいただきました。

WFPのHPにいってみました。

2022年6月3日

ウクライナ戦争により、何百万人もの人びとが困窮し、世界的な飢餓の惨事の危機にさらされています。国連WFPのウクライナ緊急調整官マシュー・ホリングワースが、ウクライナ戦争の影響と今後の課題について述べました。

国連WFPがウクライナで今回の支援を開始して3カ月が経ちました。

私が最も強く感じていることは、国連WFPが緊急食料支援のためにウクライナにいる必要はないはずだということです

本来ウクライナは、食料を輸出する国であり、食糧支援を受けるような国ではなかったことがわかります。

WFPも食糧支援のためにウクライナに来るなんて、と発言していました。

これまでの緊急事態と、今回のウクライナ戦争との違いは何ですか?

この戦争によって、本来「世界の穀倉地帯」であったはずのウクライナが、深刻な人道危機に陥ってしまったということです。

ウクライナは世界の穀倉地帯でないといけなかった。

豊かに実った小麦で、特にサハラ以南のアフリカに食料を供給する国だったのに。

農業ができない。

収穫できた小麦が港の封鎖で輸出できない。

つまり、ウクライナが食料を輸出できないという状況は、壊滅的な世界規模の飢餓の危機に繋がるということなのです。

ウクライナに来てから、最も印象に残っていることは何ですか?

ウクライナの人びとの勇気と回復力は、私が初めてウクライナを旅したときにも感じたものです。団結して目的を達成し、互いに助け合う彼らの姿は、私の心に深く刻み込まれています。政府と地域社会は、ウクライナの人びとのニーズに応える最前線にいます。これまでに1,500万人という膨大な数の人びとが避難を余儀なくされていますが、政府と地方行政が一体となって、駅や学校、教会やシナゴーグで、コミュニティに食事や避難所を提供し、支援をしているのを目にしています。

ウクライナでの支援拡大において、国連WFPとして最大の課題は?

支援する国であったウクライナには、支援されるためのネットワークがありませんでした。

物資を困っている人に届けるためには、そのネットワークが必要でした。

国連WFPが今ウクライナで優先的に取り組んでいることは?

私たちを必要としている人たちのところに、確実に支援を届けることです。

私たちは主に現金支給と食料配布の2つの支援を行っています。

WFPが行う現金支給。

ツイートを読んでみて、現金支給が大事なのがわかります。

避難生活を継続していく中で、自分が欲しいものは、必要としているものは、その避難者の方ごとに違ってきます。お薬が必要な人と、オムツが必要な人が現れます。

結果現金の支給が生活を支えてくれていました。

現金を使える市場の復活が必要でした。

市場につながる安全なアクセス、移動手段が必要でした。

どうしても避難民の正確な情報が必要となります。

ウクライナ政府の住民データが必要となります。

政府と国連が覚書を交わすことによって、早急な給付活動が行えます。

システムに登録した人びとは、わずか72時間後に現金を手にし、必要な食料だけでなく、薬や衣服も購入することができます。また、一回限りの配給から、1世帯に対し、30日分の食料小包の支援に移行したことも重要でした。現在、国連WFPは、パスタ、米、油、肉の缶詰を毎月約42万人に提供しています。

「ローカライズ」対応という言葉をよく耳にしますが、これは実際にはどういうことなのでしょうか?

優先的に、支援開始当初からウクライナの現地のスタッフと協力するという絶好の機会をうまく役立てるということです。

僕は間違って理解していました。

パンを提供したいときに、他国で焼き上げたパンを配っているのだと考えていました。

もちろん、すべてではないにしろ、パンが製造できるパン屋さんに小麦を支援する。

ウクライナのパン屋さんがパンを焼けるようになるので、ウクライナの町が復活していくということでした。

パンの機会を修理したりするのにも資金がかかりますが、地元を支援してい足りない力を援助していく国連WFPでした。

パートナーシップは、ここでの活動の中心でしょうか?

パートナーシップは絶対に必要不可欠なものです。私たちの支援活動は、パートナーシップにもとづくアプローチによって前進していかなければなりません。

現地で調達した小麦を使い、現地のベーカリーを通じて、5月だけで73万人にパンを提供しました。

食料配給の保管、梱包、配送については、企業と契約しています。これらの企業は避難民を雇用しているところもあり、間接的に避難民の雇用の確保にも繋がっています。また、社会政策省との連携がなければ、現在維持しているレベルまで現金支給を拡大することはできなかったでしょう。

国連WFPは、最も紛争の影響を受けた地域に食料を届けるために、どのような取り組みをしているのでしょうか?

紛争地域へのアクセスの欠如は、命を救う食料支援を行う上で最も困難な障害の一つです。この困難な状況下にもかかわらず、国連WFPは紛争地域の最深部まで支援を届けています。ハルキウスカ州では、150万人以上に支援を届けています。ルハンスク州とドネツク州では、国連WFPはウクライナ赤十字社などを通じ、準備や調理を必要としないすぐに食べられる食料の支援を通じて、7万人以上の人びとの食料ニーズを支えてきました。

国連WFPはいつまでウクライナにいる必要があると思いますか?

明日ウクライナ戦争が終われば、国連WFPは1年以内にウクライナから撤退し、あらゆる技術革新や取り組みを政府や州・県レベルの民間と公的なパートナーに引き渡せるという自信があります。

しかし現実的に考えて、ウクライナ戦争においては、勝者は存在せず、敗者だけがいる状態で、今後しばらく戦争が続く可能性があります。

ウクライナの戦争において、勝者は存在せず、敗者だけでいる状態。

私たちは人道的な必要性に焦点を当て続けるだけでなく、国連WFPがウクライナのより良い未来のためにどのように貢献できるかを考えています。食料システムへの投資、よりインパクトのある社会的保護の政策と実践の支援、ウクライナ東部地域の壊滅によって荒廃した農業ビジネスと雇用の代替または再構築、そしてウクライナ産の食料と農家生産者の人びとが今後も世界に食料供給を行えるように連携を進める、こういったことを通して実現していくつもりです。

今すぐ戦争をやめてください

ウクライナ緊急事態:避難を強いられる家族に人道支援が急務 | 国連UNHCR協会 (japanforunhcr.org)

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